体育室は、バレーコート2面、バスケットコート1面、バスケットゴール4ヶ所、バドミントンコート8面を設け、2階床には森町イメージカラーである柿色の155ｍランニングコースが広がる。床、壁の仕上げには静岡県産材の代表格である天竜産材をふんだんに使用し、体育室に桧、ランニングコースに杉羽目板の仕上げとした。天井は吊り天井による落下事故対策として軽量な膜材を採用、照明器具はボールが挟まらないように配慮した結果、埋め込みでフラットな天井面を実現している。体力測定室は、可動間仕切りにより二つに分けて柔道場、剣道場となる。時には可動間仕切りを取り外し、中央一面に正式な道場として使用出来る。床、壁の仕上げには体育室と同じ天竜産材を使用したが、壁には節のない無垢材による桧仕上げとした。これは地元業者の熱い協力があり実現している。
体育室は容積が大きく天井も高い特性を生かし、置換換気による換気システムとしている。風を取り入れる方向は、遠州特有の空風も含め南西の風が多い事から、南面に面する開口部を大きく取り、上部妻面から暖かい空気を排出する手法としている。妻側窓開閉は効率よく換気させるために逆流防止としてスウィンドウを採用している。また、体力測定、トレーニング室は空調機を設け施設全体の効率に配慮している。照明器具は全てＬＥＤ照明を採用、体育室の高い天井裏には、メンテナンスが出来るようにキャットウォークを設置してあり、後の照明器具の交換にも配慮している。