「園児たちが毎朝、登園してきたときに、今日も一日が楽しみだな！と思ってくれるような、そんなものをつくりたいです」
そう話していた園長先生の数枚のデッサンから生まれた外壁のタイル画は、先生の想いを込めた大きな木となり、こども達の毎日を見守っています。

千代田幼稚園の乳児棟は、こども園へリニューアルするにあたりつくられた新園舎です。１階には職員室や厨房等の管理部門と乳児の保育室、２階には遊戯室と延長保育兼多目的室を配置。幼児クラスがある既存の園舎と乳児棟に囲われた園庭は、それぞれの園舎で過ごす異年齢のこども達の交流の場として機能しています。
工作に特に力を入れ、年間を通じて園児達の成長の軌跡を辿れるような作品展示は保護者からも定評の千代田幼稚園。その良さを引き継ぐため、園舎ではなくこども達の作品が主役となるよう、様々な展示方法を想定し、適切な壁面の計画や材料の選定、ピクチャーレールの設置等を行っています。また、マンサード屋根が印象的な遊戯室は、天井高を高くし間接照明を設けることで、開放感と落ち着きを併せ持った空間になりました。

所在地：静岡県静岡市葵区
床面積：1,106.56㎡
構造／規模：鉄骨造／地上２階
竣工年：2018年