森町拠点防災倉庫

災害時に利用する資機材を備蓄保管する倉庫に、地域の消防活動を担う消防分団車庫を併設した建物です。
木材の積極的な活用をめざして構造は木造としています。特徴的な雁行する建物形状は敷地形状と必要となる倉庫ボリュームにより決定しています。建物を貫通する「トオリニワ」と呼ばれる2層吹抜けの屋外スペースは、雨天時での倉庫作業や消防分団の活動が可能です。屋根仕上げは、森町の特徴的な瓦屋根の街並みと調和を図り、かつ建物の軽量化にも配慮して瓦形状の金属屋根としています。この計画は、静岡文化芸術大学デザイン学部における設計カリキュラムの一環として、学生有志が基本設計を担当し弊社にて実施設計・監理を行いました。

所在地:静岡県周智郡森町
延床面積:971.5㎡
構造・規模:木造・地上2階
竣工年:2016年

建築主:森町
業務範囲:実施設計・監理
構造設計:松本設計
電気設計:エーケー
機械設計:ツジシステムデザイン
施工:正光建設・大沼建設(大沼・正光特定建設工事共同企業体)
備考:静岡文化芸術大学におけるカリキュラムの一環として、デザイン学部学生有志が基本設計を担当しました