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2018.05.01

消火器ボックス

先日、諸用で東京に行ってきました。
2ヶ月に1度は東京に行くのですが、日々変化している渋谷駅前の風景にはいつも驚かされます。都内に住んでいた頃(10年前ぐらい?)とはまるで別の街ですね。

よく立ち寄る、とある建物(海外の著名な建築家による設計)で目にした、壁に埋め込まれた消火器ボックス。
インテリアの雰囲気を壊さない控えめな表示。いいですね。ですが、この「消火器」という表示には、実は大きさや色にルールがあります。
法律では明確な規定はないのですが、「通達」という形で各都道府県に伝えられています。
内容は赤の下地に白の文字、大きさは8センチかける24センチとなかなかの大きさです。通達どおりとするか、目立っていれば問題ないとするか、市区町村によって対応は様々なようです。
目立つと雰囲気に合わないけれど、目立たせないといざというときには使えないというジレンマ常に抱えているのです。法律でビシッと決まっていることならあきらめもつきますが、設計者としては、可能性があるなら少しでも良くしよう考えてしまいます。
目には止まるけれどインテリアの邪魔にはならない、というあたりを目指しているのですが、最近まで担当していた建物の管轄消防ではNGでした。残念。

増田