2019.11.27
日本のデザイン
11月もあっという間に終わりそうですね。
最近はすっかり寒くなってきました。
霜月ですからね。昔の言葉は言い得て妙でありかつ美しいですね。
最近は関わっているプロジェクトの方向性もあり和風建築というものを勉強しています。
そんな中で、原研哉著『日本のデザインー美意識がつくる未来』という本を読んでいます。
普段あまりこの手の本は読まないので読み進めるのも理解するのもなかなか難しいです。
ただ実体験や感覚としてすっと腑に落ちる部分もあり、
自分の中にも日本人として潜在的に感じ取っている美意識があるのかもしれない。
と思うところもあります。
たとえば、日本の美意識の本質は「シンプル」ではなく「エンプティ」である。
というようなことが本の中で述べられています。
私の場合、設計をしていると「シンプル」という言葉を便利に使いがちですが、
追求すべきは「シンプル」ではなく「エンプティ」なのかなと。
現代住宅の方が和風建築と比べると部材は少ないし「シンプル」ではあるが、
和風建築にある居心地の良さや馴染みの良さは「エンプティ」からくるものなのかなと。
そんなことを思いながら仕事をしている今日この頃です。
山梨